SHOSENJI(浄土真宗本願寺派 光寿山 正宣寺)

門徒もの知らず

 「門徒もの知らず」という言葉があります。これは門徒は何も知らないと決めつけ、ずいぶん失礼な言葉です。

 ところが、この言葉の語源は、もともと「門徒、物忌(ものいみ)知らず」であったと言われています。物忌とは、例えば暦の日の吉凶があります。身近な例でいえば、友引の日に葬儀をだしてはいけないと、実生活の中で何の根拠もない指示にいちいちこだわることがあります。その中で、門徒だけは知らん顔をしていて、よくも平気でおられたものだという驚きの言葉だったのです。

 こうした物忌は、人間の日常生活を、神や霊魂といった目に見えないものが支配している、と信じて疑わなかった古代人の感覚に起源しています。それが中国の占いと合流して、もっともらしい形となり、それが今日でもなお俗信という形で残っているのです。

 門徒の皆様は、日の吉凶などといった迷信・俗信にとらわれず、今こそ「門徒もの知らず」の真相を明らかにする必要があるでしょう。

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