浄土真宗本願寺派 光寿山 正宣寺

常例法座 『歎異抄』を読む 第14回

2012年4月1日(日) 14:00~

常例法座 『歎異抄』を読む 第14回 第5条「追善回向を超えて」 4月1日(日)午後2時より 『歎異抄』は親鸞聖人のお弟子・唯円坊が書き残した書物だといわれておりますが、親鸞聖人のお言葉を正確に書き残しております。その点では親鸞聖人の書物に匹敵する書物です。親鸞聖人が書かれた『教行証文類』は、師・法然聖人の念仏往生が仏教の真理であることを経論釈で証明されているので、内容が非常に難しいのです。しかし、『歎異抄』は唯円坊が親鸞聖人と一緒に暮らしながら、聖人が話された言葉の中に非常に深い意味を味わって書き残されました。親鸞聖人さが1番表れた書物なのです。親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず。そのゆゑは、一切の有情はみなもつて世々生々の父母・兄弟なり。親鸞聖人は、亡き父母に孝養をつくすために追善供養するというような意味をこめて念仏を申したことはまだ一度もありません。その訳は、全ての生きものは、みな果てしなく遠い昔から生まれ変わり死に変わり無数の生存を繰り返してきたのです。その間には、お互いにある時は父ともなり母ともなり、またある時は兄ともなり弟ともなったことがあるに違いありません。生きとし生けるものは、みな懐かしい父母・兄弟なのです。

講師

住職

タイムテーブル

14:00 勤行『正信念仏偈』
14:35 講義(途中休憩10分)
16:00 恩徳讃、閉会

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