親鸞聖人750回大遠忌懇志のお願い
親鸞聖人750回大遠忌懇志のお礼とご報告(2008年2月28日)
平素は正宣寺の維持・運営のために格別のご高配を頂き、厚くお礼申し上げます。
親鸞聖人750回大遠忌にあたり、本願寺では2011年4月9日~2012年1月16日までの期間中、56日間で110回の法要が行われるほか、種々の事業や活動が予定されております。その経費として、本願寺では門信徒様への募財目標を240億円とし、正宣寺にも懇志進納の依頼書が来ております。このため、正宣寺でも門信徒の皆様に1口10,000円として懇志のご進納をご依頼することになりました。
出費多大の折、誠に恐縮でありますが、ぜひご協力をお願い申し上げます。
親鸞聖人750回大遠忌懇志(宗門長期振興計画推進懇志)進納ご依頼書
お願い
謹啓 慈光照護のもと、ご住職様をはじめ寺族・門信徒のみなさまにはご清祥にてご法義相続のことと存じ上げます。平素は正法弘通と宗門の護持発展のためにご尽力を賜り、衷心よりお礼申し上げます。
さて、かねてご案内の通り、ご門主様には去る2005(平成17)年1月9日に「親鸞聖人750回大遠忌についての消息」をご発布いただき、早々に総局が全教区においてご消息披露のため巡回をいたし、その際にみなさまから頂戴いたしましたご意見等もふまえ、先の第278回臨時宗会におきまして、2005(平成17)年8月1日より2017(平成29)年3月31日までの3期12ヶ年度にわたる「親鸞聖人750回大遠忌宗門長期振興計画」並びにこの計画の完遂にかかる総額260億円の収支計画を議決いただきました。去る9月には、あらためて総局が各教区をお訪ねし、計画についてのご説明をいたすとともに、みなさまのご理解とご賛同を懇請申し上げたところであります。
ご門主様は、ご消息の中で聖人のご生涯とみ教えの肝要をお説き下さり、さらに人間の自己中心性がもたらした今日の諸問題と生命存続の危機に私たち念仏者が心豊かに生き、平和な世界を築くために貢献すべきことをお示しいただき、この法要を機縁として、時代に即応してみ教えが広く伝わるような取り組みを宗門の総合的な活動の新たな始まりとして私どもの積極的な協力と参加をご期待いただいております。
この度の振興計画は、ご消息のご教示を中心に、基本的な考え方を「新たな始まり」~明日の宗門の基盤作り~と標示し、第一に「親鸞聖人750回大遠忌法要の御修行」、第二に「大遠忌を契機に現代社会に応える教学・伝道態勢の構築とみ教えに生きる『人』の育成」をその目標とし、この目標を具体化する施策として、法要の修行と記念行事の推進、教学・伝道の振興、寺院活動の推進、社会的活動の展開、次代を担う人の育成、実務機関の整備・拡充に関する重点項目、さらにこれを具体化した推進事項を連動して長期にわたり展開、推進するものであります。
尚、収支計画の収入につきましては、過去からのご法要の際にご進納いただいた浄財の貯蓄であります宗門振興推進金庫よりの回金と、大遠忌に際しまして全ご寺院のご住職、衆徒、ご門徒の皆様方にお願いいたしますご懇志等によって充当させていただくこととなりました。
ご寺院をめぐる環境は、昨今の社会経済状況、あるいは災害等もありましたことから、厳しいことと存じ、またご住職様方には特にご苦労をおかけいたすことでありますが、共に力を合わせ、ご消息のおこころを体して、大遠忌を契機にこの21世紀という時代に法灯を高く掲げて、宗門の「新たな始まり」を期し、現代社会に浄土真宗の「念仏の和を拡げてゆく」ため、宗門を挙げてご法要をお迎えし、この度の振興計画が完遂できますよう、何卒、ご協賛、ご協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。
合 掌
2005(平成17)年12月
浄土真宗本願寺派総長
親鸞聖人750回大遠忌法要事務所理事長
不二川 公勝